文系でもプログラミング出来るようになる?おすすめ言語に就職や将来性など

プログラミングあれこれ

2018年政府の成長戦略として2025年までIT人材を毎年「数十万人規模」で育成する目標を盛り込んだという事でネット上でもざわつきました。

主に20年遅れてる‥といった評判が多かった訳ですが。IT人材が不足していることにようやく気づいたという事でここからが出発点になろうかと思います。

いまはパソコンを使える人材は理系も文系も関係なく当たり前の状況です。ではプログラミングに関してはどうでしょうか。2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化が始まります。

私は必ずしも全員がプログラミングを出来る必要は無いと思います。学校で学ぶ家庭科や美術だってそうでしょう。その中の選ばれし者、興味がある人がその道に進むわけで、プログラミングを仕事にしたい子供がそちらへ向かう話です。とはいえ今まで以上にプログラミングが身近なものとなることは間違いありません。

いま高校、大学に通ってる人はこれについて危機感を持っているかもしれません。なにせプログラミング未習熟なわけですので。中には文系だけどプログラミングを出来るようになりたい、就職のために技術を学びたいという方もいます。

文系でもプログラミング出来るようになる?

→出来ます、とは言いません。結局人それぞれの意欲にもよるし、挫折しても継続できる力だったりが必要です。

私の方からいいお話をするとするならば、私が理系の大学を卒業して就職した当時、システム会社に入社したのです。システム会社なのだからさぞ理系の人材が多いだろうと思っていましたが50名~100名ほど入社した人材の中で3割ぐらいは文系出身でした。彼らの職種としてはSEやプログラマ、勿論営業マンや企画に配属された人もいます。

そして驚くべきことに文系の彼らがプログラマーとして配属されて1年が経過した後、彼らはなんとPHPの技術者になっていたのです!また客先に常駐してSAPという業務システムを開発していて一人前になってる人もいました。たった1年のOJTでお客様に納品できるレベルのコードを書いていたのです。文系だから数学やプログラミングの知識・経験は殆ど少ないと言えます。なのに!

ちなみにその時の私はの職種はいわゆるSE(システムエンジニア)という立場でした。SEと言っても業務範囲は広大でプロジェクトにより様々で、プログラミングを志望してたのにプログラミングが出来ない部門に配属になっていたのです。主に人材やカネの管理をする仕事でした。

文系出身でプログラマーになった人材は1人や2人ではありません。途中でうまく行かなかった人、再配置された人も居ると思いますが、上手にプログラマに着地してました。このことから文系でもプログラミングできるようになりますか?と問われたら私は「自分次第じゃない」と答えるでしょう。

プログラミング出来るようになるための学習時間ですが、私が大学でプログラミングを学んだ時は週6コマ×90分=540分(9時間とか)。1ヶ月36時間ぐらいかな。それを半年~1年でそこそこプログラミングのだいたいのやり方、エラーの対処法、課題に直面したときの探し方なんか自然と身についたと思います。

ちなみに私は十数年もプログラミングを経験せず、最近になってプログラミングスクールに入門してゼロから新しい言語(Rails)にチャレンジ、3ヶ月でアプリを作れるようになりました。世の中にはプログラミング言語を4つも5つも使いこなせる人がいるので、やる気次第かなと思いますね。

プログラミングが出来る文系の就職の先は

まずWEBエンジニアを推薦します。なぜなら未経験からでも自社で育てますよという企業が多いのはこの職種だからです。それだけ敷居が低いのでしょう。WEBエンジニアといえばサイト(ホームページ)の更新、修正など簡単な所から入り、Javascript、PHP、Rubyへとステップアップする順序が一般的です。新卒で就職する時点で既にプログラミングが出来るのであれば相当な戦力として期待されます。

また企業としてはシステムエンジニアやプリセールスエンジニアになって欲しいと思うかも。文系のコミュニケーション力(があると思われてる?)を活かしながらプログラミングの上流の工程。SEは会社によって職域が広くて折衝ごとが多い(プログラミングもPJ管理も人材管理もテストもやるし)んで大変ですが自分の裁量をふるえるのにやり甲斐がある人も居るでしょうし。

私が以前働いてた会社(これは1000人程度のSIerだった)は、文系SEが多かった。ウェーィ系がSEになったようなイメージ(´・ω・`)

文系でプログラミングを学ぶならその手段とは?

いまプログラミングを学べる環境が非常に多いと思います。プログラミング教室、オンラインスクール、マンツーマンレッスン、動画コンテンツ、昔ながらの書籍など。人それぞれ吸収できる形や相性があるので一概にどれが良いとは言えませんが安く済ませたいなら動画コンテンツのUdemyという様々なコンテンツを集めた学習サービスを使うのがいいです。1本1200円~で視聴できます。運営はベネッセとなっていますが、元はアメリカの外資系なのでベネッセは日本での提携先なのでしょう。

マンツーマンのオンラインレッスンなら私も受講しているテックアカデミーはお薦めします。プログラミングスクールに入門する、という形です。

教材もWEBで閲覧でき、講師と1対1でWEB上でコミュニケーションを取りながらプログラミング学習が出来るサービスです。私は3ヶ月受講で自作のWEBアプリを開発することができました。就職や転職を希望する方はこのような自作アプリを1つでも持っている事はポートフォリオ(自己作品集)になり有利です。受講の料金はマンツーマンなのでそれなりにしますけど、独学で挫折を経験した事がある人ならこちらです。

あとは職安や職業訓練校がらみでも友達がプログラミングの学習をしたと言ってました。休職中の人なら自治体ごとにそういう制度があるかチェックしても良いでしょう。

書籍を購入しての独学&Google検索での独学ですが、これは結構難しいと思います。解決策の見つけ方が難しい。バグがなおらない、誰にも聞けない、とだんだんきつくなってきます。

文系だけど大学でプログラミングを学びたい、どこの学部?

プログラミングを学べるのは大学でも専門学校でも良いでしょう。大学だと理工学部や情報学専攻でしょうか。

私も理工学部出身ですが「プログラミング」という授業はC言語、JAVA言語がありました。けど多くは数学や物理の計算をするために独学でプログラミングを学ばなければいけなかった‥ように記憶しています。教授からプログラミングの構文を教えてもらったことはなく、サポートの先輩が指示してくれてましたね。みんな「はじめてのC言語」っていう太い書籍を買ってUNIXとにらめっこしてた時代です。

文系におすすめのプログラミング言語とは

これこれという言語をおすすめします、というのは難しいです。

けど個人的にはJAVA、Javascript、PHPが良いんじゃないかと思います。WEB上に参考やQ&Aが多数あるのがいいです。Rubyや新し目の言語は参考が少なかったり英語文献しかなかったりして、本っ当に苦労します!課題が解決しない、バグが直らないっていうのは挫折の元凶なので解決策が日本語で多数拾える言語が良いです。

求人数が多い言語を学ぶ

あと求人数が多い言語を学ぶのは一つの選択肢かと思います。今現在必要としている人材に何を求めているかがわかります。

必ず最新の情報を取得して欲しいのでマイナビIT、ワークポート、レバテックと言ったIT専門の転職紹介サイトにアクセスして求人情報を見てみると良いでしょう。

求人欄にはどんな人材を必要としているかが細かく記載されています。スキル面において○○言語の経験者優遇、○○のスキル保有者歓迎、という言葉が書かれています。ここでいま求人数が多い言語を調べてみれば良いです。

現時点で私が検索してみると

・JAVA、Javascriptで抽出するとWPが3240件、マイナビITは779件
・Rubyは746件、651件
・C、C++は1348件、454件
・phpは1598件、1304件
・Pythonは519件、498件
・Androidは912件、619件
・Swiftは219件、171件
・HTML/CSSは941件、459件

このような求人数です。時代によって異なるとは思います。やはり未だにJAVAやJavascriptが多いんだなと思いました。JAVAは現在Androidの開発言語にもなっていますし、JavascriptはWEB系開発プログラマーには必須です。

次に多いのはPHP言語ですね。これもWEBサービスの開発によく使われる言語。ブログCMSとして有名なWordPressはPHPで書かれているしRubyなんかより実現が初心者向けです。

HTMLとCSSをプログラミングと言っていいのかわかりませんが、文系で始めてプログラミングを学ぼうと思ったら、個人的にはHTMLとCSSを学び、WEBサイトの作り方をやってみるのをおすすめします。実際にWEB上に自分のホームページが目に見える形で実現するので実感を得やすいです。そして同時にJavascriptも身に着けていけばいわゆるフロントエンドエンジニアに最短でなれます。

文系の進路としてプログラマーかSEか

解釈の問題かもしれませんが、プログラマーとSEは職種と職域が異なります。

プログラマーは設計に基づいてプログラミングをする人

SEは実現したいことを企画して詰めて、設計を作る人。(その間、顧客との交渉、営業、メンバー集め、見積作成なども行う)
SEがプログラミングをする場合もある。

SEは何でも屋(だと思ってる)なのでメンバーに指示を出して、自分がプログラミングやりたければやればいい。(ちゃんとプロジェクト終えて利益出す前提だけど)

プログラミング出来ないSEもいる。出来ないなら出来るメンバーを集めてプロジェクトを回せばいいだけ。(まぁ上司がそこまで任せてくれるかは自分次第)

新卒からよくあるパターンとしてはプログラミングを経験して→設計を経験して→徐々に業務範囲を広げて→SEになる。このキャリアアップはよくあるパターンかと思います。

でもSE>プログラマーっていう立場や権力や給料があるわけじゃない。けど日本のIT業界の構造はそう思ってる人もいる。

技術の無いSEは独立できないけど、プログラマーは技術があれば独立できる。私はプログラマーの方が将来性があると思っている。SEはずっと会社に忠誠を誓わなければいけない。会社が傾いたらその時はSEは弱い。

文系におすすめのもう1つのIT系の仕事

こちらで特集記事を書いてるので見てみてください。

ネットワークエンジニアという文系におすすめのIT職です。ネットビジョンアカデミー様に詳細を伺いました。
ネットビジョンアカデミー取材記事

まとめ

ということで文系のプログラミングに関してあれこれをまとめてみました。
結局やる気次第だと思います、政策も相まってこの職種の人口が増えるはずですから目指すタイミングとしては「今」なのではないでしょうか。

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