コードキャンプキッズのプログラミング言語とコースを調べた

コードキャンププログラミングスクール

コードキャンプキッズのコースについては本家公式ページでとても分かりやすく説明されているので、この記事では学習指導要領とかの少し補足を入れながら解説してみたいと思います。

コードキャンプが提供するコースも、iPadやPCを使って命令が書かれたブロックをタッチ操作やマウス操作で、動かして組み合わせて構築できるプログラミング言語(ビジュアル型プログラミング)を使っています。

「小学校の教育の手引き」では特定のプログラミング言語について言及されてるわけではなく、このようなビジュアル型プログラミングや教材を使った教育を想定しているようです。

コードキャンプキッズのコースは3段階

以前は2つでしたが新たに1歩進んだゲーム開発のコースも追加された様子です。

①ロボットプログラミングコース

コードキャンプキッズロボットプログラミングコースはキッズ向けのコースとしては入門コースとなっていますが、子供に分かりやすい説明によって、楽しくプログラミングの概念を学ぶことができます。

対象:小学校1年生~3年生
授業:60分の授業を40回
受講料:10,000円(税別)/月

このロボットプログラミングコースでは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボが開発したキッズ向けプログラミング言語であるScratch Jrを使い、ロボットを実際にプログラミングするなど、より実践的で楽しい授業内容になっているのが特徴ですね。

iPadのタッチ操作で絵を動かしながら機能できるので、初めてのお子さんでも楽しみながら学べますよ。
世界初と言われているロボティックボールのSpheroやOzobotを操作するためのプログラミングなども学ぶカリキュラムとなっています。

そもそもScratch Jrとは?

Scratch Jrとはマサチューセッツ工科大学のメディアラボが開発したプログラミング言語です。子供向けに開発されているため、小さな子供でも理解しやすい構造になっており、将来ITエンジニアを目指したい子供にとっては、理想的な入門言語と言えるでしょう。

コーディングすることなく図形や絵を組み合わせてプログラミングが出来るので、小学校低学年からでも問題ありません。

もともとは5歳から7歳向けのプログラミングアプリとして開発された言語ですが、未経験者の子供にとっては入りやすいという点が高評価されていています。また現在では、世界中で100万人以上が利用している言語としても知られています。

②Scratchプログラミングコース

コードキャンプキッズのロボットプログラミングコースの後のステップとしてこの「Scratchプログラミングコース」があります。

将来はゲームクリエイターを希望する子供向けに、Scratchプログラミングコースというコースがラインナップされています。

対象:小学校3年生~中学校3年生
授業:60分の授業を40回
受講料:16,000円(税別)/月

1回の授業は90分で全60回の授業内容となりますが、小学校3年生から中学校3年生ぐらいまで幅広い年齢が対象となるため、年齢によってはこのコースからスタートするという子は多いですね。

コードキャンプキッズでは、実際にScratchを用いてプログラムを開発し、アクションゲームやシューティングゲームなど本格的なゲーム開発に取り組めるレベルを目指します。

Scratchはビジュアル的にチェックしながらマウスで操作できるプログラミングツールなので、プログラミングと気構えることなく遊び感覚やゲームを楽しみながらプログラミングに取り組めるというメリットがありますね。

そもそもScratchとは?

Scratchとは、小学生を対象にした教育用のプログラミング言語で、もともとはスクイーク(Squeak Etoys)を元にして、マサチューセッツ工科大学で開発された言語です。スクイーク自体が子供の教育向けに開発されているのですが、さらに分かりやすく、初心者にとっても学びやすくビジュアルプログラミング言語として開発されたのが、Scratchなのです。

もともとの起源となったスクイークと比較して、Scratchは初心者にとってもより使いやすくて理解しやすくするための工夫がされています。構造や全体の仕上がりはスッキリ洗練されたものになっていますが、ビジュアルの部分がクローズアップされていたり、SNSなどでつくった作品を共有できる場がある点なども人気がありますね。

unityプログラミングコース

さらにゲームに興味がある児童、生徒向けのコースです。

Scratchの次のステップはUnityです。ゲーム制作の現場でも使われる3D開発ツールを使ってゲーム開発を学ぶことができます。

対象:小学校3年生~中学校3年生
授業:90分の授業を20回
受講料:15,000円(税別)/月

このコースはテキスト型コーディングといって実際にC#という言語を使って文法を覚えテキストでプログラムを記述していくことを学習します。なかなかレベルが高いですが対象は小学校3年生からとなっています。未来の子供の能力の可能性を育てる最初のステップですから、ゲームから始めるのがハードルが低いと思います。

文科省の学習指導要領では特にこのC#言語やUnityに関する記述はありません。プログラミングに強い関心がある子供に関してはこのようなテキストプログラミングの可能性もある、ということですね。

コードキャンプキッズオンライン


今までは東京品川の大崎校でのみ実際に授業に参加できる形をとっていましたが、オンラインコースが設置されたことで、自宅からPCでコースを受講できるようになりました。

コース:Scratchプログラミングコース
対象:小学校3年生~中学校3年生
レッスン数:全60回
期間:15か月
料金:3,980円(税別)/月

内容はScratchプログラミングコースと同じです。毎月4回のレッスンを受講できたり、課題の提出、先生からのフィードバックがあります。

無料体験レッスンを1つ受けられるので、参加する前に体験してどんなものかチェックしてみてください。

コードキャンプキッズ体験授業に参加しよう

コードキャンプの通常のコースは社会人として働いている人や就職でエンジニア就職がしたい学生が対象となっていますが、コードキャンプキッズは子供を対象にしたプログラミングコースとして人気があります。

今後確実にニーズが高まり続けると予想されているIT業界だからこそ、将来は子供にエンジニアになってほしいと希望する親が多いですし、小さなころにプログラミングの基礎に触れることによって、将来はエンジニアに必要な素質が見につきます。

コードキャンプキッズは最初に体験授業を受けることができ、その後で入会するかどうかを決めるシステムになっています。

開催日時はホームページ上で紹介されていますが、一般的には東京品川の大崎校において週末に各3セッションずつ行われています。体験授業では、実際に授業を体験できるだけでなく、保護者向けの説明会や質疑応答にも対応しているので、まずは気軽に参加してはいかがでしょうか?

コードキャンプキッズ体験

場所:東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark 9階
開催曜日:土日
詳細時間:公式ページにてその都度確認を

コードキャンプキッズ公式ページ

小学校でプログラミングが義務化に、その背景や動向

昭和の時代にはプログラミングというスキルが必要なのは、特別な業界で働くスペシャリストだけでしたが、近年では私たちの日常生活にITテクノロジーが広く普及していて、プログラミングスキルを持っている人のニーズは高まっています。そのため、2020年度から小学校でプログラミング教育を必修科目に取り入れることが決まっています。

その背景には、日本国内におけるITエンジニアの不足がありますね。WEBエンジニアをはじめとして、日本では全般的にITエンジニアが不足していて、経済産業省の発表によると、2030年にはなんと78万人以上の人材不足が懸念されています。

こうした背景を受け、人材不足を出来るだけ早くに解消するために考えられたのが、小学校という早い時期からプログラミングに親しむことによってプログラミング的思考を育む、ことからスタートしていきます。

身近にあるPCやスマホ、自動車などは実際はプログラミングが使われて動いていますが、ただの消費者としてはその中身を知ることはありません。完全にブラックボックス化されていて子供が見ても大人が見ても便利だな、ぐらいにしか思わないでしょう。実際に中ではプログラムが動いていることを知り、仕組みを知り、活用していくことが大事です。

このことは子供が将来どんな仕事についたとしても密接に関わってくる技術なので重要なのです。

学習指導要領では何もすべての子供が将来プログラマーになれと言ってる訳ではありません。それだったら音楽、図工、美術の授業だって要らないじゃないですか。プログラミングはもっと身近。どのように情報を掴み、収集していくか、コンピュータの働きを理解しよう、活用していこう、思考力を養おう、ということに注目しています。

小学校でプログラミングは早すぎるのではないかという声はありますが、海外ではすでに子供向けのプログラミング言語などが開発されたり、おもちゃや遊びを通じて楽しく学べるシステムが構築されています。日本でも、今後必ずニーズが高まるITエンジニアの人材育成に尽力したいところですね。