ITエンジニアが副業を始める前に知っておきたい11個のこと

プログラミングあれこれ

この記事では現在エンジニアの方、これからエンジニアとして副業をしようと思っている方へ向けた記事です。

自分自身もとITエンジニアから副業を経て独立をした人間ですので、その経験や周りの体験談をふまえてお伝えしたいことを11個紹介していきます。気になる点があれば忘れないようにブックマークしておいていただけると嬉しいです。

ITエンジニアが可能な副業って?

ITエンジニアと言えばPC1つで副業が在宅でも可能ということで人気です。

私が以前参加した副業セミナーには昼間は会社員で営業マンをしながらプログラミングの勉強をして、エンジニアとして副業をしたい、という人に出会ったこともあります。これからプログラミングスクールの需要が増えてくるような気がします。

ITエンジニアが可能な副業として以下のようなものを挙げる事ができます

・システム開発・運用、スマホアプリ開発、WEBアプリ、サイト作成、テスター
・ウェブデザイン、バナー、ボタン、ロゴ作成
・販売サイト構築・運用
・WEBマーケティング、集客、SNS運用
・執筆、動画、写真撮影、編集、音楽編集

働き方としては、「誰かの依頼を受ける」 か 「自分で作って販売する」 という2パターンです。

契約書について気を付ける事

顧客からの依頼で仕事を引き受ける際に契約書の握り方はとても重要です。

私は社会人1年目のときに入社した会社でなぜかPLをやることになりました。当時23歳だったと思いますが仕事のやり方も契約書の見方もよくわからずとりあえず目の前の仕事だけ追いかけていたら最終最後、成果物の品質面で顧客と意思の疎通がはかられておらず(担当レベルでは握れていたが、その管理者まで把握されていなかった)、結果的に納期遅延を引き起こすという大失敗を経験しています。

そういった部分から言えることは個人でお客さんと仕事をすることになったとしてもしっかり契約書を作ることをお勧めします。

業務範囲を明確にすること、瑕疵担保責任を明確にすること。これをやらないと後で大変なことになりかねません。

特に相手がITに詳しくないと危険です。あいまいにしてるとあれもこれもやってくれ、ということになり独りデスマーチを経験します。

相手がどこのだれかわかってて緩い人なら紳士協定で契約書無しでやってもよいでしょう。私は最近はこういう信頼できる人としか仕事をしませんけど。

成果物なのか作業時間なのか

①成果物に対する報酬
②作業量に対する報酬

このどちらで引き受けるかも決めておくべき事です。①はモノを作って納品して、相手に検品してもらって、問題なければ完了です。
②は自分が働いた時間に対して報酬をもらう形ですので成果物までは求められていません。

①成果物に対する報酬

時間単価ではないのでこちらの言い値で見積もりが出せて利益を多くとることができる
納期に間に合わないと大変なことになる
成果物のレベルを決めておかないとモメる可能性がある
リスク防止のために複数名で仕事に当たれるなら、そのほうがいい

②作業量に対する報酬

成果物のリスクはないので副業やり始めの方にもおすすめ
働いた分(時給)しかお金がもらえない
けど、確実にお金がもらえる

こんな特徴があります。

副業のモチベーションを維持する方法

サラリーマン会社員をやっていると別に副業をしなくても安定収入が得られるので、土日や帰宅してからもういっちょ仕事をする、というのはかなり情熱や目標が無いと難しいと思います。

私はどうしても独立したかったのでその情熱だけで副業を始め継続していました。また震災の影響で自営業がダメになってしまって無職の時代も経験しています。無職となれば無収入ですからモチベーションどうのこうの言ってられない状況です。ひたすら働いてました。

もし会社員をしながら副業を大きくしていきたいならば、あなたの人生の目標を見出すことです。どうしても叶えたい夢を育てることです。それができれば疲れていても、同僚が飲み会に行っても、遊びのお誘いがあっても人生を変えるための選択ができるようになるはずです。

IT系の副業の仕事の得方

仕事を得るためには営業活動が必要になるでしょう。営業活動というのはまずは「看板」を掲げることです。ここでいう看板とは名刺を作ったり、Twitter, Facebookで自己紹介のページを作ったり、ブログで情報を配信したり、ポートフォリオを作ったり。ITで副業してる人の多くがこれらを総合的に活用して仕事を得ています。

それから直接的に仕事を得るにはランサーズやクラウドワークスといった仕事のマッチングサイトで探すのもアリです。仲介手数料で10%ほど取られてしまいますが安定的に求人が出ているので手始めはここからスタートするのが手っ取り早いです。ここで実績を積めば評価も上がっていくので次の仕事も取りやすくなります。

ここから自身でイベントを企画したり、イベントに顔出ししたりして人脈を広げていくことも大事です。イベントといえば、IT系の勉強会や朝活なんかはしばしば行われています。IT勉強会支援プラットフォームのConnpass、ストアカの他、朝活アプリなんかも使えるかもしれません。異業種交流会も悪くないと思いますがよいものを選ばないとマルチ商法とか保険屋につかまるので気を付けないといけないですね。

IT系といえばオンラインで在宅で仕事をするイメージが強いと思いますが、実際には人たい人の商売ですから顔出しして自分を売ることも重要です。自己紹介もしっかり練ってアピールできるとよいです。営業の基本は数をこなすことです。1人に対して「できます、やります」で押すのではなくて「こんなことやってます」ぐらいでよく、あとは接触回数が増えれば信頼もされていくでしょう。

相手の問題にフォーカスすれば自分が力になれるかもしれませんよ、といえるタイミングが来るはずです。それから信頼されてくれば紹介を得られる可能性もあります。

ワークライフバランスについて

副業をしてるとワークライフバランスなんて言ってる暇が無いと思います。副業は何かの目標に向けて頑張っているところだと思うので初動のときは一生懸命取り組んでください。

自分のなかの優先順位3位までに副業が入ってこないと大きくならないと思いますよ。まずはゼロからイチを作る(つまり売り上げを1円でもあげる)ことが大事です。

起動に乗り出したらワークライフバランスを考えましょう。

本業があって、家族や子供がいて、その中で副業をすることになるとかなり時間を有効に使うスキルが求められます。あるいは寝る間を惜しんで副業へ投資する必要もでてきます。

副業と確定申告

年間20万円未満であれば確定申告は不要とされています。

「売上」じゃなくて「所得」が20万円を超えたら、の話です。なので売上100万円でも経費を80万円使ってたら100-80=20万円なので、これは確定申告しなくてOK。また年間というのはその年の1月1日~12月31日の期間です。

所得が40万円で12月を迎えた。確定申告したくないと思えば20万円のパソコン1台買えばOKとか、そういう感じです。来年買う予定のものがあるなら今年中に買っちゃいましょう。

IT系で副業というとアルバイトとは違って「事業」「ビジネス」なので事業で使った費用はレシートか領収書を取っておくとよいです。(あとで証拠になるので)

確定申告は1月1日~12月31日までの収支を計算して、翌年の3月15日までに行います。ネットのe-TAXという国税のサイトを使えば簡単に自分で確定申告できます。管轄の税務署でもいいんですけど、期限が近くなると人が増えますから受付が始まったら早めにどうぞ。

私は個人事業主の期間が3年ぐらいあったので、自分でやってました。税理士さんに代行してもらえますけど年間30万円ぐらい費用がかかっちゃうので、自分でやることをおすすめします。

副業はバレないの?

会社によっては副業禁止にしている会社があります。実にまだ7~8割の企業は副業禁止にしているそうです。IT系やWEB系の企業はわりと寛容な姿勢を見せていることが多いのでこの点は我々にはラッキーかと思います。

副業バレが怖いなら副業やらない方がよいでしょう。こっそり副業をするなら専業主婦の奥さんとか働いてない両親の名義と口座を借りてやるのが確実です。

どれぐらい稼げるか、単価の話

IT系(デザイン含む)で業務委託で引き受けた場合どれぐらい稼げるかが気になるところでしょう。また相手に見積書を提出するとしても自分の単価をいくらで出せばよいか、初めは指標が無く迷うかもしれません。

事業なんだから好きに価格設定すればいいよと思いますが、相見積もりを取られてたらそうも言ってられないですよね。

だいたいですが若手のエンジニアで時給2500円換算でスタートするのがよいかもしれません。(その時代のまわりの単価をみて決めるのは言うまでもありませんが)

例えばフリーランスのエンジニアの月収でよく言われるのが50万円ぐらいでしょうか。1カ月160時間勤務だとすれば時給3125円なので、2500円~3125円あたりで設定してもよいでしょう。

人を雇うのとは違って社保や源泉税が取られないから発注側も雇用よりは単発契約のほうが単価を上げてくれます。

企業間でエンジニアを業務委託や常駐で雇うと、1人月80~100万円なんて普通です。この場合の時給は5000円ですから、最大それぐらいまではいけるんじゃないか、と思ったりします。

あとは1カ月後に納品します、と言っておいて作業は1,2週間で終えてしまえばあとの2,3週間は丸儲けです。実際トラブルに備えてバッファを持たせておくので、私の個人的な感覚では2週間でやれる作業は「1カ月くれ」と言うかなぁ。

単価アップは難しい

何の仕事でもそうですけど、時間給でもそうだし、ライターさんなら原稿料1文字1円とか2円とか単価があります。システムエンジニアなら1人月100万円とか。

最初に契約で握った単価をアップするのは難しいです。1つの契約が完了して、その後もあなたの努力で継続的にお仕事を頂けることになったとします。

しかし時給2500円を3000円に上げてくれ、原稿料を1文字3円に上げてくれ、SEの1人月110万円に上げてくれ・・

これは非常に難しいです。相手が決裁者なら交渉も楽かもしれませんので交渉する価値はあると思いますが、良い印象は持たれない可能性が高く、タイミングを見て交渉する必要がでてきます。それに相手が決裁者じゃなければなおさらです。相手からその上司に交渉してもらう、なんて労力をお願いするのも大変ですよね。

となれば単価は最初に大きく契約した方がよいです。あるいは最初の契約のときにすでに単価アップの話をしておくことです。私の仕事を認めてもらえたら次回もしお仕事を頂けたら〇円アップしてほしいとか、言っておきましょう。

単価アップしてくれないなら仕事を引き受けない、というのも1つの手段です。が、これは需要と供給のバランスで上手くいくときとそうでないときがあるので市場と自身の価値を遠目で見て判断してみましょう。

見積書を高くする話

見積書の書き方のテクニックですが2パターンあります。

(1)一式で提示

項目 金額
機能の追加一式 100万円

(2)細かく提示

項目 金額
データベースの設計 30万円
データベースの設定
データベースの構築
初期データ登録作業
画面イメージの設計 40万円
画面プロトタイプ作成
画面イメージ調整&完成
画面部分テスト
管理ユーザー作成
ロゴ画像作成 3万円

これ、どっちが見積書高くなると思います?
なんとなくわかると思いますが(2)のほうです。1個1個の作業内容に対してしっかり必要性を説明されたらば相手も飲まざるを得ません。また「作業内容がこんなにたくさんあるんだ!」と思ってもらえます。相手が想定していなかった項目が多いほど金額が高く見えるってもんです。

デメリットは
細かく作業内容を出すと不要なところを「削られる」可能性があります

気を付けるのは

項目 金額
データベースの設計 10万円
データベースの設定 7万円
データベースの構築 10万円
初期データ登録作業 3万円

こんな風に1個1個に対して金額を入れないことです。4つで30万円と書きます。じゃないと「え、データ登録に3万円もかかるの?ほかの会社だと1万円って言ってるけど」みたいな比較される場合があります。あるいは「データ登録はウチでやるから3万円削って」なんて言われることもあります。

ここは4項目で30万。全部の作業並列でやるし行ったり来たりするからどの作業にいくらかかるかは言えないけど30万でいいですよ、作業量がオーバーしても30万きっかりで請求しない。みたいに言っておけば大丈夫。(もちろんこの30万はバッファを持たせていて、本当は20万でできる)

むしろ全部の項目で100万ドンで出してもよく、私はこっちのほうが好きです。

儲かった未来をイメージして

昼間は会社員として働いてて、月収30万円です。それに加えて副業で10万円~15万円頂けてます。しかも副業は色んな人と出会いがあって楽しいです。

こんなイメージです。

気づいたら副業のほうが本業の月収を超えて35万円になってました。

この未来は生活にゆとりができます。家族にいい暮らしをさせてあげることもできるかもしれません。将来の貯金をすることもできるし、5万円高いマンションに住むこともできるでしょう。

空いた時間にできる仕事、場所を問わずパソコンを使った仕事だからこそ可能になります。

その手段の1つがプログラミングかもしれないし、アプリ開発かもしれないし、WEBサイト構築かもしれないですね。もしエンジニアの副業に興味があれば、自分にできそうなものを深堀していきましょう!

てことで、今日は以上です。

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