プログラマーのみならずSEやWEBやDB屋さんなどの職種がありますが契約形態、雇用形態は主に3つです。それが正社員/派遣/フリーランス(個人事業主)ですね。この記事ではそれぞれのメリット、デメリットをお伝えするとともに比較していきたいと思います。
正社員プログラマーのメリット
まずは正社員が多いと思うので整理してみましょう。
プログラマーの仕事に関わらず、正社員として働くことにはたくさんのメリットがあることは多くの人が知っている通りだと思います。
毎月給料がもらえ社保に入れる
例えば給与面で安定しているので、毎月決まった金額のお給料を受け取ることができるという点、またボーナスやベースアップによる昇給などの恩恵を受けることもできますね。さらに、正社員の場合には社会保険(厚生年金と健康保険)の面でもメリットがあります。会社から天引きとなりますが会社と個人の折半なので負担感がありません。
非正規雇用やフリーランスの場合には、国民健康保険や国民年金を自分で納めなければならず面倒なのと、負担感を感じるでしょう。将来年金をもらう年齢になったときも厚生年金のほうが額が期待できます。
福利厚生を活用できる
さらに、正社員の場合には、会社の福利厚生を利用することができます。女性なら産休や育児休暇を利用すれば仕事を辞めなくても働き続けることができますし、社員割引が利用できる宿泊施設などを利用すれば、バケーションもリーズナブルですね。
各種手当が期待できる
正社員で働くことは、各種手当を受けられるというメリットもあります。例えば通勤手当や住宅手当、資格手当など企業によってどんな手当が支給されるかは異なりますが、基本給の上にこうした手当がつくと、手取りのお給料もアップしますね。正社員の方が高収入を稼ぎやすいというのは、こうした手当も大きく関係しています。また、プログラマーは残業が多いため、残業手当がつくという点もまた、メリットと言えるでしょう。
正社員プログラマーのデメリット
時間と体を売ってるのと同じ
正社員プログラマーとして働くデメリットは、勤務時間が決められているので、自由にスケジュールを調整しにくい不自由な事があります。
フリーランスなら、今日は休みにしてのんびりしようかな、ということができますが、正社員の場合にはそういうわけにはいきません。体調や気分に関係なく毎日同じ時間に出社して、決められた時間まで退社出来ないということは、正社員として働くデメリットと言えます。
残業
正社員プログラマーとして働くと、残業を余儀なくさせられるというデメリットもあります。人材派遣の場合だと、残業をすれば必ず残業代が支給されますが、正社員の場合には残業しても必ずしも残業代が100%支給されるとは限りません。場合によっては基本給に残業代コミのみなし残業や、サービス残業になるブラック企業もあるでしょう。
人間関係のストレス
また、正社員プログラマーは、上司や部下、同僚との人間関係でストレスを抱えたり、苦労するリスクもあります。人材派遣で働く場合などは、派遣会社に相談して派遣先を変えてもらうことは可能ですが、正社員の場合にはなかなかそういうわけにはいきません。人間関係で苦労することが多いのは、プログラマーの職種に限らず正社員が多い傾向にあるようです。
やりたいことが違う
プログラマーの転職理由のTOP1に君臨する理由の1つとして「やりがい」「やりたいこと」「技術力」「言語が違う」が挙げられます。今いる会社だと自分が目指す方向にいけない、ということです。
会社の中に入ると上の指示によって業務が割り当てられるので致し方ない事です。
フリーランスプログラマーのメリット
時間と場所の融通が利く
フリーランスプログラマーとして働くメリットは、なんといっても自分で働くスケジュールを決められるという点、そして自由に変更できるという点でしょう。企業に勤務する場合には、気分や体調に関係なく決められた時間や曜日には出社しなければいけませんが、フリーランスの場合には雇用の条件により働く時間は様々です。
出社義務がない在宅OKな場合もあるし、フレックスの場合もあるし、夜に働くこともできます。フレキシブルな環境という点では、フリーランスが最高なのかもしれませんね。
高年収も期待できる
基本的には同じ年齢で正社員なら30万円しか給料をもらってないとしても、フリーランスなら月給50万円以上~実力次第で年収1000万円超の高収入を期待できる点もまた、フリーランスのメリットです。
技術力や労働時間に応じて収入にダイレクトに直結するため、やりがいを感じやすい働き方なのかもしれません。
人間関係が選べる
人間関係のストレスが少ないという点もまた、フリーランスで働くメリットです。会社勤めをしていると、上司や部下、同僚との人間関係で苦労したりストレスを感じることが多いのですが、フリーランスはクライアントとコミュニケーションを取る事はあっても、基本的には一人で作業をするので、そうした人間関係のストレスを感じる機会は少なくて済みます。
フリーランスプログラマーのデメリット
仕事を探すのが手間
フリーランスプログラマーとして働くデメリットは、収入や仕事が不安定という点です。フリーランスの場合には自らの営業活動が必要です。
例えば派遣会社に登録したり、人脈を使って仕事を得たり、SNSなどを活用してアピールしたり、クラウドサービスなどを利用して自分で獲得しなければならず、実力やスキルによっては仕事がなかなか取れなかったり、単価が低いものしか取れないという事態も珍しくありません。
そのため、その月によって仕事量や収入は大きく変わってしまいます。フリーランスで企業にアサインされるなら契約満了になる前に次の職場を探す活動も必要です。
安定を望むプログラマーにとっては、フリーランスという働き方は向いていないのかもしれませんね。
病気や怪我のデメリット
働かなければ収入が減るという点もまた、フリーランスのデメリットと言えるでしょう。正社員の場合には、様々な休暇制度がありますし、有休を利用することもできます。しかしフリーランスだとそうした制度はありませんから、体調を崩して働けない期間は、収入も入ってこないということもありえます。
社会保険と税金の割高感
また、年金や保険などが割高になるという点もまた、フリーランスのデメリットです。正社員の場合には、雇用主が半分負担してくれているので自己負担分は低くて済みますが、フリーランスになるとかかる費用はすべて自己負担となり、正社員と比べると同じ年収でも割高に感じるでしょう。
うろ覚えですが私が個人事業主をしてたとき、例えば年収600万で経費で100万円使ったら所得500万円ですが年間の支払いは以下のような感じでした。
・所得税で10% → 50万円
・健康保険で10% → 50万円
・国民年金が毎月1.5万円 → 年間18万円
・住民税で10% → 50万円
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合計168万円
体感ではこんな感じです。手元に500万円残らないんですね。もちろん所得により累進で税率が上がります。
フリーランスですと確定申告を毎年3月15日までにやる必要があります。プログラマーならeTAXを使って自分で出来ると思いますが手間なので、税理士や登録先の派遣会社でサービスとしてやってる時もあるので、そういうのを活用してもいいです。
いつまで働けるの?
正社員だと定年というのがあり退職金をもらって仕事が終わりますが、フリーランスだといつまで働けるかわかりません。あるいは生涯現役ということもできます。
40歳、50歳になった時にフリーランスで雇ってくれる企業があると期待できるならフリーでもいいと思いますが、そろそろ身を固めたいと思ってフリーから正社員に戻る人もいます。
派遣プログラマーのメリット
プログラマー関して「派遣」というと2種類あるように思います。1つはs人材派遣会社に雇用されて派遣社員として働くのと、もう1つはフリーランスとして派遣会社に登録して仕事の仲介だけしてもらうのと。ここでは前者の方について説明します。
ライフスタイルを優先できる
派遣プログラマーとして働くメリットは、なんといってもライフスタイルに合わせて働けるという点でしょう。正社員なら月曜日から金曜日まで働くのがデフォルトでも、派遣の場合には最初の契約で週に3日と決まっていれば、週に3日のみの出勤となりますし、事前に残業ナシを伝えておけば認めてもらえることが多いです。
プライベートを充実させやすいというメリットが期待できます。
短期から仕事がある
また、派遣プログラマーは一つの職場に派遣されるマックスの期間は決まっています。そのため、契約満期が来ると別の職場を紹介してもらうことができます。一つの職場に長く勤めて人間関係で疲れてしまうよりは、いろいろな職場を経験して常にフレッシュな気持ちで働きたいという人には、派遣という働き方が大きなメリットとなります。
そこまで求められない
さらに、派遣のお仕事には未経験可の求人がたくさんあるので、これから初めてプログラマーとして働いてみたいという人にとっては大きなメリットがあります。
IT業界未経験なら、プログラマーになる前段階としてヘルプデスクやカスタマーサポート、インフラエンジニアで基本的な知識や経験を積んだうえでプログラマやエンジニアへキャリアアップするということも可能ですよ。
未経験でも時給1500円以上は期待でき、3年以上の経歴があれば時給3000円も可能です。
派遣プログラマーのデメリット
給料が安い
派遣プログラマーとして働くことは、お給料の面でデメリットがあります。正社員の場合には、基本給の他に通勤手当や食事手当、住宅手当など各種手当がつきますし、ボーナスが支給されたりします。しかし派遣の場合には、最初に契約した時給と労働時間をかけた分しか支給されないため、同じ勤務時間でも給料を比較すると正社員よりも低くなってしまうのです。
雇用期間が決められているという点もまた、派遣プログラマーのデメリットです。仕事や環境に慣れて快適に働いていても、契約期間が満了になればそれ以上は働き続けることはできません。企業によっては正社員として雇用してくれるというチャンスがありますが、必ずしもすべての企業でそうした対応をしているわけではないのです。
派遣の立場が低い
仕事内容が派遣先によって大きく異なる点もまた、派遣プログラマーのデメリットですね。派遣先によって、プログラマーとしての自分のスキルを磨ける職場もあれば、雑用などプログラマーでなくてもできるような職務ばかりを任される職場もあります。実際に働いてみなければ分からないという点は、派遣プログラマーとして働くデメリットですね。
最初にクビを切られる
仕事が安定していないという点もまた、派遣のデメリットです。企業の経営が上手くいかない時には、正社員よりも派遣やパートなどの非正規雇用の人材を最初にリストラするのが一般的で、派遣として働いていると最初にリストラ対象となってしまいます。