ここではテックアカデミーと侍エンジニア塾とそれぞれ3カ月受講したわたくしが、学習スタイルの違いを比較したり、メリット・デメリットを比較いきます。
料金は決して安い物ではないのでしっかり吟味してください。どちらのスクールにするか迷われている方の参考になれば幸いです。
テックアカデミーと侍エンジニア塾の教材を比較
●テックアカデミーの教材
教材はテックアカデミー社が用意した会員サイトにログインして閲覧することができます。
つまりサイト内のテキストと画像を参考に学習を進めていく形となります。
テックアカデミーは言語によって入会コースが異なります。自分が選択した言語の教材のみ閲覧権限がありますよ。
Lesson0の「受講を進めるにあたって必要な環境やツールの準備編」から、かなりカリキュラムが明確に構成されています。
カリキュラムは所要時間が明示されており完走するまで115時間かかるのもあらかじめわかります。
学習の目標の確認、インターネットの仕組みの基礎学習も行います。(既に知ってる内容は飛ばして問題ありません)
そしてHTML/CSSを使った簡単なホームページをマネしながら作ったり、学びたい言語(私の場合はRubyでした)の基礎、応用と実際にサンプルコードを書き写しながら習得していきます。
なのでLessonが進んでいくうちに現場で使えるいくつかのサンプルコード(ログイン機能とか、バリデーションとか)を自分の手元に保管しておけて、実践でいつでも流用できるようになります。
教材の内容は生徒の意向や言語のバージョンアップにあわせて日々刷新されています。
教材は入会後は半永久的に閲覧権利があるので、卒業後も何度でも復習ができます。これがテックアカデミーの教材の特徴です。
●侍エンジニア塾の教材
侍エンジニア塾では決まった教材がありません。最初に担当された講師から「これこれの書籍をAmazonで購入してください」ということでリストアップされた本を5冊程度購入しました。
(全部で1万円オーバーになりますが侍エンジニア塾からプレゼントされたAmazonギフト券1万円分を使用できました【当時】。)
侍エンジニア塾では独自作成の教材が無いため、ほとんど担当になった講師の独断で決められた書籍が自分がこれから学習するための教材になります。
なので講師によって買ってくださいと言われる教材が違う、ということです。
デメリットだと思っているのが、書籍の発行年月が古い場合があり最新の言語バージョンじゃない場合がある、ということです。
それに関してフォローがあるかは専属講師次第だと思います。
塾の運営側としてはほとんど講師に丸投げしているので、バージョンの最新化や書籍の正誤について関与しません。
あとは書籍なのでコピペが出来ないのも大きいですね。机に本を置いてそれを書き写して動きを確認するのは物理的にやりにくさがあります。
入会前から入会後までの流れを比較
テックアカデミーでは入会前にいくつかの確認ができます。オンラインビデオを使ってインストラクターに質問が出来たり、スクールの説明やオンラインプログラミング無料体験などで判断することができます。
入会を決断することができたら、学習する言語とコースを選択して申込する形です。入会時期は週1回設定されている様子で、そのタイミングで入会するので〇期生みたいな形になります。
その後は入金を行って入会をすれば、初回のオンライン面談の日程調整へと進みます。
無料体験から最速で初回面談まで約8日間でした。かなりスピーディに学習をスタートすることができます。
侍エンジニア塾では入会前は運営の方とSkypeを使ったカウンセリングを行います。
「自分はどんな言語を学びたい」「こんなものを作りたい」「エンジニアとして働きたい」といった要望を伝えることで、自分にあわせたカリキュラムの提案をしてもらえます。
カウンセリング~カリキュラム提案~入金&契約~インストラクター選定~教材購入~学習開始~初回面談と進んでいきます。私の場合はカウンセリングから実際に学習開始まで1ヶ月半かかりました。
その間は時間がもったいないです。自習しましょう。
入会後に講師を選ぶ、探す、といったことをしてるのでその時間が非常に遅いのだろうと思います。
自分の場合は新たに見つけてきた人に講師になってもらった様子で、自分が侍エンジニア塾で最初に担当する1人だったようです。
なので技術的には熟達していても人に教えるという経験は無さそうでした。
テックアカデミーと侍エンジニア塾の学習の仕方を比較
学習の仕方はシンプルです。テックアカデミーのサイトにログインして自分の学習コースに設定された教材をレッスン0から進めていくのみです。
Amazon AWS Cloud9という開発環境を使います。ブラウザでログインして、そこの中でプログラミングができたり、書いたコードを動かしたりもできます。
なので基本的には自習形式ですね。質問等があれば別途ツールを使って行います。
最近はMacを使ってプログラミングをする人が多いそうですが、私はWindowsでした。WindowsからもCloud9にアクセスできて学習するのには何も問題ありませんでしたし。
作ったアプリもCloud9からHerokuへアップロードしてURL公開することもできました。
学習の仕方は自分で購入した書籍を傍らに置いて、その教材通りに進めていきます。
Cloud9を使うとかではなくて、書籍に書かれている通りの開発環境ツールをダウンロードしてインストールして、その中でプログラミングをしていきます。
教材にはCDやオンラインデータが用意されてる場合があるので、それをローカルに保存して、ソースコードを改変したり、自分で記述したりして動かしていきます。
自習を基本としていますが、週1回オンラインで講師の方よりレッスンを受けられます。オンラインストリーミングな形で講師が用意した資料とともに講義を受けます。(マンツーマンです)
テックアカデミーと侍エンジニア塾の質問の仕方やツールを比較
日々の質問はSlackというチャットツールを使っていました。エンジニアの方なら今後Slackを使ったことが無いという人はいなくなるんじゃないかな、ていうぐらい有名なツールです。
Slackは絵文字も使えるしソースコードも貼り付けができて見やすいですね。
あとは週に2回の専属メンターと面談でも質問ができます。
●侍エンジニア塾
日々の質問は専属講師へのメール質問か、侍エンジニア塾のQ&Aサイト(掲示板)への投稿で行います。
Q&Aサイトは残念ながらソースコードを貼り付けると非常に見にくいと思いました。改善を求む。
あとは週1回の講師とのSkypeレッスンのときにも質問ができます。
テックアカデミーと侍エンジニア塾の質問の返信速度を比較
●テックアカデミー
Slackというチャットツールでの質問返信速度は非常に速いです。営業時間ならものの数分で返ってくることもしばしばです。
Slackでは自分1人に対して講師陣(100人以上いるっぽい)という形で板が形成されるので非常に速いのです。
●侍エンジニア塾
専属講師1人に対するメールでの質問は返信速度は1営業日が努力目標になっている気がします。
講師の方も平日昼は本業で働いているので、1日以内に返事が無い場合もあるし夜間とかに返事が来るケースが多かったですね。
なのでメールは1日1往復ぐらいしかできず、なかなか問題が解決しないことが多かったです。
Q&Aサイト(掲示板)への投稿に関しては、早い時で1営業日。遅ければ3営業日とかかかる場合もあります。あまり待機している講師が多くないような印象を持ちました。
講師とのメンタリング(面談)ツールを比較
専属メンターの方とのメンタリング(面談)はオンラインビデオ通話を使います。Appearというツールを使っていました。現在は変わってTalkyというツールでカメラでお互いに顔を映してしゃべる形になっています。
●侍エンジニア塾
講師の方との面談はSkype通話を使います。自分の顔をカメラで映してもいいし、しなくてもOK。講師の方の顔は常に映っていました。
テックアカデミーと侍エンジニア塾の「面談」を比較
●テックアカデミー
テックアカデミーでは面談のことをメンタリングと呼んでいます。
週に2回30分ずつでここ数日の進捗状況の報告と、課題、疑問点の解消のための時間となります。
動かないコードがあればAmazon AWS Cloud9を開発環境としているので、講師も同じソースコードを閲覧したり動かしたりして対応してもらえます。
侍エンジニア塾では面談ならびにレッスンがあります。週1回Skypeを使って60~90分で行われます。
この時間はレッスンを基本としているので講師の方から「講義」が行われます。
スライドショーを使ったりWEB上の参考サイトを閲覧したりして、プログラムが動く仕組み、昨今のシステム開発事情、有効なツール、現場でのやり方、テスト工程などを講義してもらっていました。
またこの時間では最近1週間の質問を解決する場にもなります。
テックアカデミーと侍エンジニア塾の講師(メンター)を比較
講師を比較するというのはほとんど個人を比較する形になってしまってはいけないので、そうならないようにお伝えしたいと思います。
担当になった講師によって技術よりの人もいるし、教えるのがうまい人もいるし、それはスクールによって違いはなく、属人的だと思います。
プログラミングスクールでは担当になった講師の質によって大きく左右されてしまう面があると思います。イイ人に当たればラッキーで学習もはかどり、そうでなければ最低のスクールだった、となってしまいます。
それもスクールの責任だとは思いますが。
Slackのチャットツールを見ていると講師陣は技術+教えるのもウマイ人たちが多く居たように思います。
チャットなので文字だけの情報でのやり取りですが、それでも上手にこちらの意思や状況をくみ取って、あるいはわかりにくい場合は必要な情報を出せるように支援してもらって、といった形でした。
中にはコミュニケーションに難がありなかなか意思疎通ができないメンターもいたのですが、途中から見なくなったので退場されたのかも。。失礼な話、自浄作用があるといえばそれは機能していると思います。
専属メンターは1名、契約期間中にずっと担当してもらえます。専属メンターにはオリジナルアプリ作成の部分だけサポートしてもらっていました。
テックアカデミーはSlackでの質疑応答がはかどり過ぎて、専属メンターの質によらず誰でも平均的に学習サポートを受けられる
と思います。
Q&A掲示板では技術的にも熟達している方が多いように思いました。掲示板なので他者の質問やそれに対する講師の回答も閲覧することができたので、そのように感じました。
侍エンジニア塾ではQ&A掲示板はそこまで賑わってはおらずレスポンスもテックアカデミーほど早さがないので、概ね専属講師とのやりとりをメインとして学習を進めていく形になると思います。
なので専属講師の質によってスクールでの学習に大きく影響が出ると思います。
教えるのが下手な講師に当たってしまった場合は辛いことになる、というのが現実的に起こりえるでしょう。
料金やコストパフォーマンスを比較
テックアカデミーと侍エンジニア塾の料金体系を比較していきます。
全体的にテックアカデミーの方が料金は安く侍エンジニアの方が2倍ぐらいします。
これは侍エンジニアだと専属講師が1名貼りつきになることによって人件費がかかってるからです。
名称 | 料金 |
---|---|
テックアカデミー | 入会費:0円 社会人4週間 185,900円 / 8週間 240,900円 / 12週間 295,900円 / 16週間 350,900円 学生4週間 174,900円 / 8週間 207,900円 / 12週間 251,900円 / 16週間 284,900円 転職保証コース:16週間 547,800円 学べる内容 WEB開発、HTML、CSS、Javascript、Ruby、PHP、Java、Python、Swift、アプリ開発、ブロックチェーン、AI、デザインなど。 |
コース・言語 | |
WEBアプリ・サイト、HTML、CSS、Javascript、Ruby、PHP、iPhoneアプリ(Swift)、アンドロイドアプリ、Java、Unity、Python、Wordpress、Bootstrap、GitHub、ブロックチェーン、AI、Scratch、WEBデザイン、マーケティング、自作アプリ |
テックアカデミーで無料体験と無料相談実施中
どこかに通う必要なく、自宅でもWeb制作・プログラミング・アプリ開発を学ぶことができます。
転職の支援はもちろん、副業に活かせるスキルの習得から、実際の副業のお仕事をご紹介するところまで寄り添います。
名称 | 料金 |
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侍エンジニア塾 | 侍エンジニアはコースによって料金が多様化しましたが、ベースとなるエキスパートコースは下記料金です。12週:594,000円 24週:880,000円 36週:1,089,000円 48週:1,287,000円 転職保証コースは16週間で594000円です。 |
コース・言語 | |
WEBアプリ・サイト、HTML、CSS、Javascript、iOS(Swift)、Androidアプリ、Java、Python、Ruby、PHP、C++/C#、Unity、オリジナルサービス開発 |
金額だけ見ると侍エンジニア塾のほうが圧倒的に高額です。
侍エンジニア塾は1人の講師への負担が大きいので料金が高いんだと思います。
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