テックアカデミーとテックキャンプを3カ月ずつ受講した私(元受講生)がプログラミングスクール両者の違い、メリットデメリットを比較し皆さんの選択を助けます。
人生をよりよくする手段の1つとはいえ料金は決して安い金額ではありませんから、しっかり吟味してください。
最下部にまとめとして一覧表もありますので簡潔に知りたい方はそちらをご覧ください。
質問等のチャットツールを比較
質問用のチャットはブラウザ上で利用できます。それぞれ以下のツールを使います。
テックアカデミー→Slack
テックキャンプ→自前のテックチャット
Slackもテックキャンプもチャット履歴が増えると消えてしまう仕様でした。
だけどテックキャンプは履歴ダウンロードというのが出来ます。Slackは他社サービスなので無料版だと履歴が消えちゃうけど有料版にすれば履歴も見れる。けどチャットツールとして使うだけだと料金は高い印象ですね。
Slackは絵文字やソースコードの貼り付けが見やすいと思います。エンジニアの間ではSlackは標準的に使われる事が多いようで、この機会に使えるようになっておくとよいなと思いました。
テックチャットはソースコードの貼り付けは見にくい(平文のテキストになるため)それにテックチャットはチャットの欄が狭く感じる。文字装飾やアイコンもできない。またたまにバグって送信できなくなったりするのがなんとも。。
ファイルアップロードはどちらもできました。
講師との面談ツールを比較
テックアカデミー→Appear
テックキャンプ→Skype
Appearというのは他社サービスでスカイプみたいに相手の画面をカメラで写しながら会話が出来るツールです。
Skypeはおなじみでカメラで写しながら会話ができるツール。Skypeは画面共有という機能があって自分のプログラミング中のテキストエディタとかを相手とリアルタイム共有できる。からそれを見ながらアドバイスを貰えたりします。
テックアカデミーのAppearでは画面共有はなさそうで、そういった場合どうするかというとGithubにアップしたソースコードを講師が見たりダウンロードして講師サイドで動かしたりしていました。それで講師に修正してもらって動いたコードを送ってもらったりということをしました。
なのでテックキャンプのSkypeは画面を見ながら助言をしてもらえる。テックアカデミーのAppearではそれが出来ないので講師にコードを書いてもらって送ってもらったり、という作業になりました。
進捗管理をを比較
カリキュラムの進捗管理についてですが
テックアカデミー→自前のシステム化
テックキャンプ→スプレッドシートで共有
このような感じでした。
テックアカデミーではカリキュラム内に進捗管理ボタンがあり、それをクリックすることでここまで進んだよというのがわかるようになっています。
また週2回のメンターとの通話でも現状の相談などが可能でした。
テックキャンプではスプレッドシート(Googleのエクセルみたいなもの)を講師陣と共有することで、手打ちでここまで進んだよというのを記録していくようでした。手入力は手間だけど備考欄などにいろいろ記述できるのはメリットだと思いますね。と思ったけど、実際にカリキュラムが始まったら使いませんでした。笑
実務的には2週に1回のメンターとのSkype通話のときに進捗をお伝えして、じゃぁ再来週までにはここまで進みましょうか、というやり取りをしていました。
質問対応を比較
テックアカデミーのWEBアプリコースは掲示板質問の対応が非常に早いと感じました。10分程度で質問の1次答えが帰ってくるのが基本で、その場に居れば1分で返事が来るからとてもスピーディです。
テックキャンプのチャットによる質問回答は10分未満と言った感じ。テックアカデミーのほうが早いように思いました。
しかしテックキャンプはSkypeによる通話質問もできるように改善されたので込み入った質問や、なかなか文章では伝えにくい質問はその場で解決できるのは大きなメリットとなります。
それに教室で受講している場合はその場にいるメンター達に直接対面での質問もできるのが大きいですね。
メンターの技術力を比較
テックアカデミーのWEBコースのメンターはみんな知識量も経験値も豊富な感じがしました。
テックアカデミーは1人のメンターが契約期間中ずっと面倒を見てくれる形になります。
テックキャンプではiPhoneコースを主に受講した関係で、メンターは3人ぐらいで回している様子でした。人員が少ないせいかどれぐらい詳しいかは確認できませんでした。元テックキャンプ生のメンターも在籍していたりして質問回答に若干の不安を覚えました。(テックキャンプのWEBコースはメンターの数も充実していました。)
あれからエンジニアの人員を増やすと言っていたので、増強されてる可能性はあると思います。
一方でテックキャンプはメンターは専任ではなくその時その時に居る方に対応してもらっていました。
メンターとの面談(メンタリング)を比較
テックアカデミーもテックキャンプもメンター(講師)との通話面談があります。
テックアカデミーは週に2回です。専用のビデオ通話ツールを使って進捗確認や質疑応答の時間が30分あります。
この面談の時間が非常に重要だと思います。コーディングで詰まってる部分、解決しないエラー、考え方、もっと簡単に実現する方法などメンターのノウハウを実際に教えてもらう時間となっていました。
週2回なので、4週間プランなら期間中に8回、12週プランなら24回の面談を行っていきます。
テックキャンプは2週に1回の面談があります。主に進捗確認ですが、質疑応答の時間もあり30分です。
1カ月プランなら決められた面談は2回、3カ月プランなら約6~7回ということですね。
面談回数はテックアカデミーより少なく見えるかもしれませんが、通話で質疑応答をしたい場合は即時Skype申請をすればよいのでテックキャンプだから面談回数が少ない、とは思いませんでした。
テクノロジーセミナー
テックキアカデミーにはありませんでしたけど、テックキャンプには無料で受講できる様々なセミナーがあったり、受講生同士の親睦会があります。主に渋谷のテックキャンプ教室で開催されています。
セミナーの内容はエンジニアやプログラミング関連のものもあれば、ビジネス系のセミナーの方がやや多いように思います。
私は2回ほど参加させていただきました。
料金やコストパフォーマンスの比較
気になる人は多いと思いますが、料金とコスパについて整理しています。
テックキャンプには入会費があり月額課金(2カ月目から)となっています。
テックアカデミーは入会費は無く、1カ月~4カ月のプランによって料金が異なります。まとめると以下に様になります。
入会費 | 1カ月 | 2カ月 | 3カ月 | 4カ月 | |
---|---|---|---|---|---|
テックキャンプ | 217800円 | 0円 | 21780円 | 21780円 | 21780円 |
テックアカデミー | 0円 | 185900円 | 240900円 | 295900円 | 350900円 |
例えばテックキャンプで3カ月受講すれば
入会費217,800円+0円(入会月)+21,790円(2カ月目)+21,790円(3カ月目)=合計261,360円
となります。
テックアカデミーは入会費は無しで3カ月受講すると284,900円だけかかる形です。
コースを終えるまでの時間を比較
テックアカデミー、テックキャンプともにコースを終えるまでの目安時間が提示されています。例えば
テックアカデミーのWEBアプリコースは80~160時間が想定されていて、
テックキャンプのWEBアプリコースは172時間が目安となっています。
教材は異なりますがどちらも最低限学ぶ内容、習得できる内容は同じような事を抑えてあります。
それでもテックキャンプの方が教材の量やサンプルコードは若干多いように感じました。
この目安時間は個人的に体感した感じですと合致しているように思います。しかし最後のレッスンで「独自の自作アプリ作成」へ進むと異なってきます。
自作アプリがどれぐらい複雑なことを実現するか、機能を盛り込むかによって工数が変わってくるからです。
自作アプリを作るとなるとそれだけで100時間~300時間はかかるのではないかと思います。ちなみに私が作成したKoLuKuというWEBアプリは150時間はかかりました。汗
なのでテックアカデミーでも、テックキャンプでも学ぶ内容や時間はあまり変わりないと考えてOKでしょう。
テックアカデミーとテックキャンプの比較まとめと感想
重要だと思った部分を比較してまとめます。
テックアカデミー | テックキャンプ | |
---|---|---|
料金 | 4週174900円、8週229900円 12週284900円、16週339900円 |
入会金217800円 月額21780円 |
メンター | 1人専任で支援してくれる 技術力の高い現役エンジニアのみ |
技術力はそこそこ。元生徒がメンターをやってる場合もある。 |
面談 | オンラインビデオ通話で週に2回 30分。進捗確認と質疑応答 | オンラインビデオ通話で隔週に1回 30分。主に進捗確認 |
質問 | Slackチャットツールで質問、回答は非常に速い | 独自チャットツールで質問 回答は10分~20分か。 申請すればSkypeでの通話質問もすぐに可能。 |
教材 | どちらも同じぐらいの内容、物量。テックアカデミーは卒業後も見れる。 | |
コース | 1つだけ受講可 | 全部受講可 |
このような感じです。
個人的に感じたのでは、
しっかり技術力を付けたいなら「テックアカデミー」
リーズナブルに複数のコースを広く学びたいなら「テックキャンプ」
ですね。
ただどちらも3ヶ月という短い期間でやるなら同じぐらいのことは学べるので差は無いように思います。
ポートフォリオになるものを作りたい、アプリ開発してリリースしたいならテックアカデミーでもテックキャンプでも講師による支援があるので大丈夫だと思いますが、自分専属の講師に最後まで支援してもらった事は満足しているので自作モノを作りたいなら「テックアカデミー」をお勧めしたいかな。
テックキャンプは月額課金なので一通り学び終わった後も契約継続しておいて疑問がでたタイミングでいつでも質問できる、という使い方もできますね。
ということで今日は以上です!