この記事ではプログラミング未経験者でもプログラマーになるためにどういった思考と行動で取り組んでいくか「新卒」「20代」で見ていきます。
また「30代」「40代」でもプログラマーになれるのか?年齢別に解説していきます。
新卒採用でプログラマーになる方法と、社会人1年目にすべきこと
大学生や専門学校から新卒でプログラマーとして採用されるためにどうすべきかをナビしていきます。
新卒でプログラマーになる方法
最近は文系大学でも4年生になってプログラマーを目指したいと思う方も少なくないようで、やはり未経験からの取り組みになります。
新卒でプログラマーになる方法は、大きく分けると2通りあります。
1つ目は、普通に就職活動をして新卒採用される
2つ目は、アルバイトやインターンなどからスタートして将来的に採用されるという方法
という方法です。
新卒の採用枠でプログラマーへ
新卒採用枠ならみな社会人経験はゼロなので同じスタート地点です。プログラマーとしての実務経験は問われないので未経験者で最も採用されやすいのが新卒と言えます。
ところでプログラマーになるには大学卒でも専門学校卒でも問題ありません。「文系出身で経験なしで育ててください」みたいな人じゃなければ大丈夫。
理系で情報系の学科を出てれば普通に就活して採用されるでしょうし、授業でプログラミングを使う科目を選択して履修しておけば新卒採用されるだけの状態にはなります。専門学校はIT系専門があるので、そこ出身なら企業側も採用に前向きです。
問題は文系の大学生。未経験でプログラマー採用は厳しいのでその前に独学やスクールで学んでおくことをお勧めします。池袋にある大学生向けのCodeShipに通えれば、そこはお勧めです。通えない人はオンラインのTECH::CAMPをお勧めします。
新卒プログラマーの求人は、学生課などで会社案内を探してもいいし、会社説明会に参加して情報を入手しましょう。リクナビとかマイナビを使ってもよいです。
プログラミングスクールでは就職のアドバイスや企業との仲介をしてるところもあります。
アルバイトやインターンから正社員へ
アルバイトやインターンなどからスタートして最終的には正社員として採用されるという方法は、プログラマーとしての経験を積むという面では大きなメリットが期待できます。学生の夏休みなどにアルバイトやインターンとして働くのが理想的です。
その理由は、卒業してからアルバイトなどの非正規雇用で働いてしまうと、新卒採用ではなくて社会人向けの転職者という枠で仕事探しをしなければならなくなってしまうからです。(既卒や第二新卒などと言われます)
転職者の枠になると、経験がとても重要視されるため、プログラマーとして経験が浅い人にとっては不利になりますね。そのため、もしもアルバイトやインターンなどを経験した上でプログラマーになりたいという人は、学生の夏休みを利用して、そうしたプログラムに参加することをおすすめします。
新卒プログラマーが1年目にした方がよい事
社会人1年目というと右も左もわからないでしょう。用語も飛び交うしその会社の慣例などもあるでしょう。会議に出ては議事録を書かされたり。プログラミング以外の雑務もこなさないといけないかもしれません。
そんな中で1年目にしておいた方が良いのはどうあってもプログラミングを仕事内で実践し自分の力で1つのモノ(あるいは任された機能)を実装することです。
学習や独学では直面することのできない上下の工程(要件定義、設計、テスト、運用)、マニュアル作成もするでしょうし、たくさんの問題、エラーと直面します。お客さん対応も必要ですし。また本番環境での動作や運用時の注意点、その他多くの失敗を経験するでしょう。
それらに気を病んで辞めたいなどと思わないことです。
プログラミングという仕事で生涯頑張ろうと思ったのなら、そんな小さな石ころで躓いてちゃだめです。
この仕事を醸成させれば「自ら稼ぐ力」が身につくはずです。例え会社からリストラされても他の企業に雇ってもらったり、あるいは自分でサービスを生み出す力も身に付きます。
とても未来明るい仕事なので挫折することなく頑張る事。これが1年目にやることです。
20代未経験からプログラマーになる方法と手順
未経験でも20代なら転職のチャンス
プログラマーの仕事に限らず、20代はどんな職業でも未経験の仕事へ転職しやすく、理想的な年代と言えます。
一度社会人として働いてしまうと、新卒採用枠では転職することができず経験者として中途採用の枠で転職活動をします。
同年代の転職者はIT経験者が多いことから、彼らと比較すると未経験では採用が難しいのは言うまでもありません。
年齢が高くなる前に積極的に転職活動を始めましょう。
プログラミングの学習経験すらない人は危険です。20代で未経験のくせにプログラマーとして転職したい場合には、独学でもプログラミングスクールでも構いませんからすぐ始める事です。
プログラマーになる環境が良いのも20代ならでは
企業の中には採用した人材を育成してプログラマーにするための学習環境や研修を提供するところもあります。
昨今のIT人材不足のせいで経験者採用だけでは賄えなくなってきてるので、未経験の人材にも手を伸ばしているのが現状です。
そんな企業が欲しいのはやはり20代。プログラミングスクールに人材探しを打診している企業も多いです。
20代なら転職者にとってもメリットがあります。それは、年代的にまだ結婚したり家庭を持っていない人が多く、空いている時間を利用してプログラミングの勉強をしやすい環境にあるという点があげられます。
家庭を持っていると、子供の面倒を見ることなどが忙しかったりして、集中してプログラミングの学習に取り組めないということは珍しくありません。
20代はプログラミングスクールでも優遇される
20代ですとプログラミングスクールが無料になる場合があります。スクールの仲介で転職が成功すると紹介先企業から紹介手数料をもらえるので、スクール生からは費用を貰わない所が多いのです。
私もいくつかのスクールにインタビューをさせてもらったことがありますが、お世辞抜きで便利だと思うので20代なら積極的に活用するとよいです。
スクールによっては自作のアプリを完成させる所までカリキュラムに入っている教室もあるので、そこで自作アプリを完成させ転職先に見せるPR材料にすることもできます。
無料のプログラミングスクールの記事もご確認ください。
あるとよいスキル
20代でプログラマーとして転職する際に求められるスキルは、プログラミングスキルだけではありません。
プログラミングにおける疑問はWEBや英語のサイトを見て自己解決できる力、これもスキルと言えます。
お客さんへのヒアリングや提案作業もあるかもしれませんし、プロジェクトに携わる際には他人とコミュニケーションを取る事が必要なので、一定レベルのコミュニケーションスキルも必要です。
プログラミングの前の「企画」や「設計工程」も出来るとなおよし。
とはいえ企業側も「未経験」であることを理解して採用枠を用意しているので、初めから出来なくても大丈夫な傾向も。
独学でプログラマーになる事は可能か
プログラマーになるためには、未経験者ならプログラミングスクールに通ったほうが、限られた時間の中で効率的に勉強できます。
しかし、趣味でプログラミングをしている人だと、あえてスクールに通わなくても独学で学べるということもあるでしょう。
独学でプログラマーになることは、スキル次第では十分に可能ですが、転職に成功するためには、自分が作成したプログラムや作品などを面接の際に持参して、面接官に評価してもらうぐらいの意気込みがあると良いですね。
まったくの未経験者が「独学で学んでいます」と言っても、面接官にとっては具体的にどんな言語をどんなレベルで習得しているのかは把握しにくいものです。
何か目で確認できるものがあったほうが、面接官を納得させられますし、採用にも近づきやすくなるでしょう。
プログラマー未経験の30代だけど・・・
今更キャリアのリセットしてプログラマ転職成功する方法
30代に入ってからプログラマーとして働いてみたいと考えるようになったという人は、決して少なくありません。
私がプログラミング教室に通っていた時に教室に来てた生徒の5~10%は30代じゃないかなと思われる人たちがいました。
特に近年では、私たちの身近な生活にITが大きくかかわっていますし、スマホでアプリを開発したら大きな利益が出たなんて話も耳にする事があるでしょう。
そのため、プログラマーは未経験だけれど30代に入って転職したいという人が急増しています。この年代は、前半と後半によって転職に成功する確率が大きく異なるため、前半/後半で見ていきましょう。
30代後半からプログラマーは非常に難しい
同じ30代でも、後半になると転職のチャンスはガクンと低くなってしまいます。むしろ無理じゃないかと思います。
この年代になると、社会人としての経験や知識、スキルに専門性が問われるため、まったくの未経験の状態でプログラマーへの転職を希望しても、採用してくれる企業を見つけることは難しいでしょう。
もちろんゼロではありませんが、この年代で転職をする人の多くは、持っている職歴・経験・スキルを活かして更なるキャリアアップ転職をしています。
企業にとっては、未経験のプログラマーを採用するのなら、30代後半よりも20代を採用したほうが人材育成という面でもメリットが大きいため、どうしても30代後半は避けられてしまう傾向にありますね。この点は、あらかじめ理解しておいた方が良いでしょう。
個人的にはもう無理だと思うのでいままでのキャリアを継続した方がいいと思っています。
それでも、というなら30代後半の未経験者がプログラマーとして転職したい場合には、未経験OK求人なんてのは無いので、スキル先行で勉強をするしかないでしょう。
30代後半で学習を始めた場合は既に周りと比較して10年以上もビハインドがある状態と考えれば猛烈にスキルを習得しないといけません。
広く浅くではなく、一つの言語でできるだけハイレベルなスキルまで上達した上で、面接の際に面接官に披露できるような作品を作っていけば検討の価値はあるかも。
30代後半のプログラマー未経験者が転職する場合、仮に採用されたとしても年収面では現状よりも低くなってしまうという可能性は考えなければいけません。
企業側が未経験可で求人募集を出す場合には、給料は新卒採用と同じぐらいの金額に設定されていることが多いものです。まぁ1年目で300万円前後が関の山かと。
自分は30代で周囲は皆このぐらいのお給料を稼いでいるから、自分もきっとこのぐらい稼げるはず、というのは間違いです。
今までのキャリアを捨ててプログラマーになるのって魅力的に思えますか?家族がいるならなおさらそんな考えはやめた方が良いでしょう。
30代後半になると、その人が持っているスキルや知識、経験値などによって企業で働く際のその人の市場価値は大きく変わってきます。
プログラマー未経験の人は、プログラム業界においては底辺ということになりますよね。
営業職をしていてコミュニケーション力があるかもしれませんし、管理職をしていればマネジメント能力には優れているかもしれません。もしもプログラマーとして転職することが難しくても、今までのキャリアを生かしてIT業界へ転職する道はあるかもしれません。
あとは本当に自分で開発して売上があるアプリやサイトなりを持ってればトータルのスキルを期待して採用してくれる企業もあるかも、ぐらいですね。
正社員プログラマーを目指すというよりは自分で開発して商売を目指した方がいいんじゃないかと思いますね。
30代前半からのプログラマー転職、まだ可能性微あり
30代前半は未経験者でもプログラマーとして転職できるチャンスはないこともない。30代前半でスクール経由で転職できた人もいると伺ったことがあります。
実務経験がなくてもプログラミングの経験があったり、趣味でアプリの開発をしているなど、即戦力として働ける人材を企業は求めています。
プログラミング経験がゼロという人は、知識レベルの事を学ぶためにプログラミングスクールに通うだけでなく、見せられるアプリを作るまでもっていかないと難しいです。やはり必死になってスキルを身に着けることが前提です。
とは言ってもほぼ無理と思った方がよさそうです。
可能性が低いのでプログラミングの学習や転職活動に時間を使うぐらいなら他の重要なことを優先したほうがよいでしょう。
中年でもIT業界には入れそうな職種
プログラマーは無理でもテスター、デバッガーといった品質評価の職種であればプログラミングスキルが無くてもワードエクセルが出来るぐらいで見つかる求人もあると思います。正社員は無理でも派遣から探してみてもよいでしょう。
ただ誰でもできる仕事なので給与は安く月収20万円程度からとなります。出世の道はあまりありません。
未経験からIT業界で狙える職種といえば品質評価を挙げておきます。
40代からめざす未経験プログラマー
何を思ったのか40代からプログラマーを目指そうとする人もいます。
正社員ではもう無理ですよ。「無理」という言葉は使いたくないですが、現実はみないとね。。若くて優秀な未経験人材はいますので。
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