年末年始の新幹線「のぞみ」の自由席がなくなるってニュース見た？これで予約しないと乗れなくなっちゃうのかな？
そうみたい！デッキでぎゅうぎゅう詰めになることがなくなるから快適になるね。でも、帰省とか旅行は早めに予約しないと大変かも！
全席指定になったら、急な出張のときとか、当日駅に行ってすぐ乗るっていうのはもう無理なのかな？
空席があれば当日購入も可能ですが、需要予測から満席の可能性が高いです。代替案として自由席のある「ひかり」や「こだま」の利用が有効です。
2023年から、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の繁忙期において、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は全席指定席での運行となりました。これは、駅ホームや車内の極端な混雑を解消し、利用者の快適性と安全性を向上させるための措置であり、今後の*新幹線予約*のあり方に大きな影響を与えます。
なぜ「のぞみ」は全席指定になったのか？制度変更の背景
狙いは「乗車率の平準化」と「デッキ混雑の抜本的解消」
これまでの自由席は、座席数以上の*自由席特急券*が発券されるため、乗客がデッキや通路に溢れる「デッキ立ち」が常態化していました。今回の変更は、定員以上の乗車をなくし、乗降遅延やホームでの危険な行列を防ぐことで、定時運行と安全確保を最優先する目的があります。
特にインバウンド観光客の増加も混雑に拍車をかけており、誰にとっても分かりやすく、快適な移動空間を提供する必要性が高まっていました。
利用者への影響は？メリットとデメリットを徹底解説
「着席保証」の安心感と「柔軟性の低下」という課題
全ての乗客が必ず座れるというメリットは非常に大きいでしょう。これまでのように、何本も列車を見送って自由席の列に並ぶ必要がなくなります。一方で、事前の予約が必須となるため、急な予定変更や飛び乗りでの利用が難しくなるというデメリットも生じます。
ビジネス利用などで急な移動が求められる場合、計画の見直しや、時間に余裕を持たせた「ひかり」の利用など、移動スタイルの変更が求められます。
今後の展望と利用者が取るべき対策
予約システムの高度化とダイナミックプライシング導入の可能性
全席指定化は、正確な乗車データを収集する基盤となります。これにより、将来的には航空券のように需要に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」の導入に向けた布石である可能性も指摘されています。
利用者は、「エクスプレス予約」や「スマートEX」などのオンライン予約サービスを最大限に活用し、1ヶ月前の予約開始と同時に席を確保するなど、より計画的な行動が求められる時代になります。
